そのあがり症、もしかしたら病気かも?

人前に出ると異常に緊張してしまう・・・これってもしかして病気? と気になってはいませんか?

ここでは、あがり症に関する病気と治療法についてお伝えしていきます。

 

 

極度のあがり症は「社交不安障害」という病気かも!

基本的に「あがる」というのは誰にでも起こる正常反応です。

人前に出れば誰だってある程度は緊張しますし、むしろそれは人間にとって自然なことです。

 

しかし緊張したときに次のような状態になる場合、「社交不安障害」という病気である可能性が高いと考えられます。

  • 顔が熱く真っ赤になる
  • 異常に汗が出てきて止まらない
  • 声や手足が震える
  • 頭が真っ白になって言葉が出ない
  • めまいや吐き気、息苦しさがある

 

また社交不安障害は、緊張する場面や症状によっては次のように呼ばれる場合もあります。

 

  • 対人恐怖症
    → 他人との交流や人前で何かを行うときなど、相手に自分がどう思われているのか不安になる。
  • 視線恐怖症
    → 人の視線が気になる・自分の視線が相手を不快にさせていないか不安になる。
  • 電話恐怖症
    → 会社などで電話が鳴ると不安や恐怖を感じる、電話で話している内容を人に聞かれていると思うと緊張する。
  • 会食恐怖症
    → 人に食べているところを見られると緊張して食べれない、自分の咀嚼音が気になってのどが詰まる。
  • 赤面恐怖症
    → 人前に立ったときや特定の人の前になると、顔が熱く真っ赤になる。
  • 発汗恐怖症
    → 緊張すると発汗し、ハンカチなどを持たないと落ち着かない。
  • スピーチ恐怖症
    → 会議や披露宴でのスピーチなど大勢の人の前で話をするときに、頭が真っ白になって言葉が出てない、緊張で声が震える。
  • 書痙(しょけい)
    → 黒板に字を書く、クレジットカードのサインをするなど人前で文字を書こうとすると、手が震えて書けなくなる

 

社交不安障害には、スピーチをする時や電話をとる場合など特定の状況だけ緊張する「限局型」と、あらゆる場面で不安や恐怖が襲ってくる「全般型」があります。

全般型は発症年齢が早く、重症な場合が多いといわれています。

 

 

社交不安障害の原因は?

社交不安障害の原因は、もともとの性格だけでなく、育ってきた環境や人間関係など後天的な要素も影響しているといわれています。

 

たとえば・・・

 

  • 親に否定的な言葉で育てられた
  • 兄弟や姉妹あるいは周りの友人と比較された
  • クラスメイトからいじめや嫌がらせを受けた
  • 人前で失敗をして笑われた
  • 初恋で告白したらフラれた

 

など、過去の体験がトラウマとなって自信を失い、社交不安障害を発症する場合もあります。

 

また最近では、社交不安障害の人は脳の作用に異常が起き、セロトニンの分泌量が低下していることがわかってきました。

 

セロトニンというのは不安や緊張を抑える神経伝達物質です。

社交不安障害の人はこのセロトニンの分泌が低下し、脳が不安に過剰反応しているとされています。

 

 

 

社交不安障害は放置すると悪化する恐れも・・・

社交不安障害は、放置していても改善される見込みは少ないといわれています。

それどころか放置したことで症状がさらに悪化してしまう恐れもあるので、なるべく早めに専門機関を受診しましょう。

 

社交不安障害を専門に診てくれるのは「心療内科」または「精神科」です。

 

  • どんなことに不安や恐怖を感じるのか
  • いつ頃から気になりだしたか
  • きっかけはあったか

 

などを質問票や問診で細かく確認し、必要に応じて血液検査を行います。

 

 

どんな治療をするの?

社交不安障害の治療は、「薬物療法」「心理療法」を中心に行います。

どちらか一方のみで治療するということもありますが、両方を併用することで、より治療効果が高くなるといわれています。

 

 

薬物療法

主に「SSRI」という薬が使われます。

SSRIは抗うつ剤の一種で、脳内のセロトニンが減ってしまうのを防ぐ効果があります。

 

SSRIを服用することで、セロトニンのバランスが整い、緊張する場面でも不安を感じにくくなります。

比較的副作用も少ないといわれていて、数週間で効果が現れます。

 

また他にも、脳神経の高ぶりを抑えてリラックスさせる「抗不安薬」や、震えや動悸、発汗などを抑える「β遮断薬」など、薬による治療法はさまざまあります。

 

 

心理療法

心理的なアプローチとして「認知行動療法」というものがあります。

あがり症や社交不安障害の人は物事をネガティブに捉えてしまうので、その誤った認知の仕方を修正し症状を軽くしていきます。

 

たとえば「みんなが自分を見ている」→「冷静に見てみるとほとんど誰も見ていない」といったように、不安や緊張を強くしてしまうような捉え方や考え方を修正し、習慣化していきます。

 

他にも、その人が苦手とする場面や避けていた状況にあえて飛び込み、経験を積むことで克服を目指す行動療法などもあります。

 

 

強い不安や恐怖感が続くようなら早めの受診を!

あがり症に悩む人は人目を気にするため受診をためらう人も多いですが、上記のような症状を自分の力だけで治すのはとても大変なことです。さらにその状態を放っておくと、うつ病やパニック障害、脅迫性障害などの病気を併発する恐れもあるので、日常生活に支障が出るほどの症状が出ている場合は早めの受診をおすすめします。

 

治療を受けることでこれまでの不安や恐怖感から解放され、性格が明るく前向きになる方も大勢いらっしゃいます。

もしもあなたが社交不安障害でツラく苦しい毎日を送っているのなら、一人で悩まずぜひ医師や専門家に相談してみてくださいね。

 

 

 

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